治療や検査などを頑張る早産の赤ちゃんをサポート 早期産児※1向けおしゃぶり「Preemie Care(プリーミーケア)」2019年度グッドデザイン賞受賞

  
ピジョン株式会社は、新生児集中治療室(NICU)に入院する早期産児向けおしゃぶり「Preemie Care(プリーミーケア)」 (2020年春発売予定)において、「2019年度グッドデザイン賞」を受賞いたしました。

 総務省統計局の「人口動態統計」によると、日本では2017年全出生の5.7%の赤ちゃんが早産児として、9.4%の赤ちゃんが低出生体重児(※2)として生まれています(※3)。また、同年の「医療施設調査」によると、のべ70,313人の赤ちゃんが、生まれてすぐの期間を新生児集中治療室(NICU)で過ごしています(※4)。

早産・低出生体重の赤ちゃんは、神経行動発達(※5)の最も重要で敏感な時期を胎外(NICU)で過ごすことになります。早産・低出生体重の赤ちゃんにとって、光や音でさえもストレスになり、さらに、治療や処置、検査も多く、その度に痛みを経験します。その痛みを緩和させるための1つの方法として、NICUでは処置中におしゃぶりを与えるケアが行われています。ピジョンは、早産・低出生体重の赤ちゃんが、より負担なくおしゃぶりをくわえられるよう、独自の工夫を随所に盛り込んだ早期産児おしゃぶり「Preemie Care」を開発しました。

d48454-3-230738-3

早期産児おしゃぶりPreemie Care まとめ画像

早期産児おしゃぶり「Preemie Care」は、吸着・吸啜(きゅうてつ)に必要な口まわりの筋力が弱い早産・低出生体重の赤ちゃんが、おしゃぶりを吸い続けられるように、重さはピジョンの哺乳器の「母乳実感®」直付け乳首の約1/3と軽量にしました。さらに、おしゃぶりを保持しやすくするため、口を閉じやすいようにおしゃぶりのヘッドの根元を楕円形にする工夫を施すとともに、長年の哺乳研究から得られた知見を基に早産・低出生体重の赤ちゃんの小さな口にぴったりフィットするサイズを実現しました。また、早産・低出生体重で生まれてきた赤ちゃんは、安静を保つため、うつぶせや横向きの体位をとることも多く、おしゃぶりが床面などに当たることで、はずれやすい状況になることがあります。「Preemie Care」は、左右非対称のデザインなので、口からはずれにくくします。
【グッドデザイン賞審査員のコメント】

d48454-3-390295-8

長年に渡って様々な赤ちゃんの状況を観察して生まれた商品。ピジョン社の独壇場と言える。どのような体位でも口から外れにい左右非対称の形状が、従来のおしゃぶりには無い機能を備えている。無駄のない丁寧なデザイン。泣くことが体力消耗につながる保育器の赤ちゃんの負担を、少しでも減らそうとする姿勢に感服した。小さな命を支えるデザインとして意義が高い。

ピジョンは、これからもNICUにいるそれぞれの赤ちゃんの健やかな成長と、ママやご家族がより安心し、より幸せを実感できるように商品の提供はもちろん、情報提供などの活動を通じて支援していきます。

 

※1 早期産児(早産児):在胎37週未満で生まれた赤ちゃん
(在胎37~42週未満で産まれた赤ちゃん)
※2 低出生体重児:2,500g未満で産まれた赤ちゃん
(その中でさらに1,500g未満を極低出生体重児、1,000g未満を超低出生体重児という。)
※3 引用:総務省統計局, 独立行政法人統計センター. “平成29年度人口動態統計”
※4 引用:総務省統計局, 独立行政法人統計センター. “医療施設調査 平成29年医療施設(静態・動態)調査”
※5 神経行動発達について:参考:改訂2版 標準ディベロップメンタルケア
日本ディベロップメンタルケア(DC)研究会編. メディカ出版,2018.

左記の図のように、新生児の行動系は4つのサブシステムがあり、成熟と発達段階によって段階的に機能し相互に影響しあい、それぞれの行動系が機能し始める在胎週数が異なる。早産児は、子宮内で左図の行動系の成熟・発達の途中で生まれ、わずかな刺激でも自律神経系が過剰にストレスを受けたり、その他のサブシステムの機能にも作用して、早産児の神経行動発達を抑圧することになる。

■商品概要 
※病産院向けの商品のため、ベビー専門店やドラッグストアでの取り扱いはありません。

d48454-3-891827-5

【本件に関する一般の方からのお問合せ先】
ピジョン株式会社 お客様相談室
TEL:0120-741-887
URL:https://support.pigeon.co.jp/