一大ブームを巻き起こした「低糖質ダイエット」。糖質制限をすることで血糖値を上げるのを防ぎ、糖質を取ると出現するインスリンの分泌を抑えようというダイエット方法です。
賛否両論の「低糖質ダイエット」は一体何が正しいのでしょうか…。
賛否両論の「低糖質ダイエット」
一大ブームを巻き起こした「低糖質ダイエット」。ご飯や麺が大好きで炭水化物を抜くのが辛い人でも「ダイエットのためなら…」とチャレンジした人も少なくないのでは?糖質制限をすることで血糖値を上げるのを防ぎ、糖質を取ると出現するインスリンの分泌を抑えようというダイエット方法です。
しかし、炭水化物を制限しすぎるとエネルギー源となるものがなくなるためボーッとしたり、集中力の低下、無気力などが引き起こされるので危険との声も。賛否両論の「低糖質ダイエット」は一体何が正しいのでしょうか…?
賛成派
炭水化物は食品の中で最も血糖値を上げるものとされているので、炭水化物さえ摂取しなければ、余計な脂肪はつかないと解釈する人や、現代の日本で飢餓状態には陥らないので意識して制限しなければどんどん脂肪が蓄積されてしまうという意見も。
タンパク質と脂質を十分にとることが大事。タンパク質は筋肉や組織の材料。 だからタンパク質と脂肪は外部から取り入れるしかない… つまり炭水化物は必要なく、タンパク質を摂っていれば十分。
出典: ameblo.jp
反対派
昔から炭水化物、タンパク質、脂質は3大栄養素として知られています。炭水化物を一切摂らないのはもちろんのことですが抑えすぎも身体にはよくなく、総摂取カロリーの50%~70%が炭水化物であることが推奨されているそうです。
人間には一日170gの糖が必要とされています。120~130gは脳で消費され、30gは全身に酸素などを運ぶ赤血球のエネルギー源として消費されます。糖質は、生命を維持するために欠かせない栄養素なのです。
出典: gendai.ismedia.jp
結局、どっち?
専門家のなかでも賛否両論あるそうですが、その影響もあってか低糖質ダイエットには、はっきりした科学的根拠やガイドラインがないそうです。なので人によっては「炭水化物は一切とらない」といった危険なやり方で実施されているのも事実です。
糖質制限ダイエット方法を提唱している方のなかには、糖質以外であれば1日にどれだけ食べてもOK!という言い方をしている方もいますが、まったくそのようなことはありません!
以上の推奨摂取量を守るのが理想ですが、きっちり計算しなくても、「なんとなく炭水化物を減らしすぎると悪い」ということを頭に入れておいてもらえたらいいのかなとも思います。
タンパク質をとればOK、脂肪を分解して補ってくれるのでOKといった激しい極端な思い込みに危険が伴うことも…。長期的には腎症、心筋梗塞や脳卒中、発がんなどの危険性を高める恐れもあるそうなので、極端な 「低糖質ダイエット」 はしないほうが無難と言えるでしょう。