WOWOW:シャルル・フレジェ「YOKAINOSHIMA」制作を追ったドキュメンタリー、作品を通して伝えたいこと。

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WOWOWはオリジナルドキュメンタリー ノンフィクションW 『シャルルの幻想の島 ~日本の祝祭とフランス人写真家~』を、9月24日(日)に放送する。

フランス人写真家、シャルル・フレジェ。ヨーロッパ各地の獣人や魔物の装束を撮影した写真集「WILDER MANN」で世界的な評価を得ているシャルルが次のプロジェクトに選んだのは、日本の祝祭に現われる神々や妖怪に扮した人々。1年以上もの間日本全国をめぐって行った撮影では、独自の世界観に当てはめようとするシャルルと保守的な伝統の担い手たちとの衝突もしばしば。それでも撮影を進める中で、消えゆく伝統を写真に収めるシャルルを受け入れる人々、そしてシャルル自身も次第に日本の仮装文化の多様性と独自性に魅了されるようになっていく。完成した写真集「YOKAINOSHIMA」で描かれた、日本人も知らない日本の姿とは―。

放送を前に、本作を制作したドキュメンタリー監督の長谷川歩、写真家・写真評論家で多摩美術大学教授の港千尋、さらにフランスからスカイプ中継でシャルル・フレジェが参加するトークイベント付試写会が開催。本作を見た感想、撮影エピソードなどを語りあった。

秋田県の「なまはげ」についての番組を制作したことをきっかけに、シャルルの存在を知り今回のドキュメンタリーの制作を決めた長谷川。2014年からほとんど一人で撮影・編集をこなしてきた。数日後の放送を前にして「これまで大変だったと改めて思うが、これが最後ではない。日本だけでなく海外でも見てほしいし、新たな展開があることを期待している」と今後への意欲をのぞかせた。そして、シャルル・フレジェは「10週間以上もの長い間、長谷川さんが密着してくれた、その密度の濃い旅の様子が感じられる番組になっていると思います」。シャルルの作品を知る港は「写真集や展覧会に至るまでに何があったかは分からずに見ていましたが、こんなに大変な時間をかけた仕事だったんだと改めて知りました」と想像以上の大変な撮影環境に関心を寄せていた。

日本全国をめぐるなかで、地方の過疎化、深刻な伝統継承者不足も目の当たりにしたと語ったシャルル。「印象的だったのは石垣島で猿の面をつけた70歳の男性は、50年前からこの行事をやっていた。伝承する人がいないからということだった。日本のなかでも地方と都会がわかり合えない状況がある、二極化しているのが怖いことだと思いました。私は写真を通して伝統を語るだけではなく、いかに世界のなかで都会と田舎が断絶しているか、隔絶があるかということを伝えることも私の役割なのだと思います」。シャルルは現在、「WILDER MANN」「YOKAINOSHIMA」に続く第3章プロジェクトを進行中。中南米の伝統文化を追って14カ国をめぐる撮影を終了し写真集の制作を始めていることを明かした。

WOWOWオリジナルドキュメンタリー
ノンフィクションW「シャルルの幻想の島 ~日本の祝祭とフランス人写真家~」
9月24日(日)夜9:00 WOWOWプライム
番組HP http://www.wowow.co.jp/detail/109660

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